コラム
2020年5月31日12:08 PM [SNS,Web集客]
スマートフォンとともに急速に普及しているSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)。
日本国内における普及率はネットユーザー全体の8割近くを占めており、今や人々の日常生活の一部となっています。
SNSというと「友人同士で日常の出来事を投稿しあうもの」というイメージを持つ方も多いと思いますが、近年ではその優れた情報拡散力から、ビジネスの現場においても非常に大きな存在となりつつあります。
今回は、Webマーケティングとして高い効果のある「SNSを利用した集客」について解説します。
なぜSNSによる集客が効果的なのか?
この章では、SNSを利用した集客が効果的な理由をご紹介します。
SNSが普及する以前は、ユーザーは基本的にテレビや雑誌、インターネット検索などを利用して情報を得ていました。
そのため、企業の認知拡大や商品・サービスの告知はおのずとテレビCMやチラシなどの広告、ホームページなどによって行われていました。
しかし、今や多くのSNSサービスが幅広い年齢層に利用されており、 人々がSNSによって多くの情報を得る時代となっています。
そのような世の中の流れのもとで、SNSはテレビや雑誌の広告と同じく、集客のためのチャンネルとして利用することができるようになったのです。
SNSの大きな特徴はその強力な拡散力にあります。前述したようにSNSの普及率は非常に高いため、企業のサービスやイベント情報をSNS上で発信することで、多くのユーザーに企業の情報を認知してもらうことが期待できます。
そして、企業側が投稿した内容をユーザーがさらに拡散してくれるので、広告費用を重ねることなく広範囲に情報を発信していくことが可能です。
とはいえ、見る人の興味を引くことができない、内容の薄い投稿はユーザーによって拡散される可能性が低いため、あまり意味がありません。高い集客効果を上げるためには、人々の目を惹くコンテンツや、有益な情報を発信することが前提となります。
SNS集客がテレビCMやWeb広告による集客と大きく異なる点は、「企業の一方的な情報発信だけでなく、ユーザーとコミュニケーションをとることができる」ということです。
SNSによって情報を発信するとともに、ユーザーとメッセージのやりとりを行うことで、サービスを提供する側と受け取る側といった関係性を超えて双方向のコミュニケーションをとることができます。
そうしたユーザーとのやりとりを増やしていくことで、ユーザーの企業に対する親近感が高まっていきます。
企業がSNSを利用する根本的な目的は「集客・売上アップ」ですが、それらを意識するあまりに宣伝色の強い投稿ばかりをしてしまうと、ユーザーに親近感を持ってもらうことが難しくなり、SNSというツールの特色を活かすことができなくなってしまいます。
情報を発信する際に大切なポイントは「多くのユーザーの共感を生む内容」や「ユーザーにとってためになる有益な内容」を心がけることです。
投稿を目にしたユーザーが他の人に伝えたくなるようなコンテンツを提供し続けることで、多くのフォロワーを獲得し、より広範囲に企業の情報を伝えることが可能になります。
集客においてSNSを運用するにあたり、専任の担当者を配置し、情報発信を行うことで大きな効果が期待できます。
「集客のためにSNSで企業アカウントを運営しているけれど、イマイチ効果が出ない」という企業は、色々な仕事を抱えている社員が同時にSNS投稿も行なっているため、どうしてもSNS運用に時間を割くことができず、つい「とりあえずの投稿」ばかりになってしまっていることが原因であることが多いです。
しかし、多くのユーザーの目を惹くような投稿をするためには、それなりの手間と時間をかけ、質の高い情報発信を続けて行く必要があります。
せっかくのSNS集客を中途半端な結果に終わらせないためにも、社内に専任担当者を置き、SNS運用をすべて任せてしまうことをお勧めします。
SNSにはいくつもの種類がありますが、それぞれのSNSに特徴があり、利用しているユーザー層も異なります。
そのためSNSを利用して集客を行う際は、企業の業種や、目指している集客効果・運用の方向性に合わせてSNSを使い分けていく必要があります。
各SNSの特徴をしっかりと理解することで、集客が期待できない間違った運用を防ぎ、効果的な情報発信を行うことができます。
現在主流となっているSNSの特徴とメインのユーザー層を下にまとめているので、ぜひご一読ください。
主なユーザー層:10~60代(国内ユーザー数約8,100万人)
LINEは数あるSNSの中でも圧倒的に多いユーザー数を誇っており、企業における集客ツールとしての導入率も非常に高くなっています。
美容院などではLINEアカウントから予約を行うということも今では一般的です。
他の多くのSNSが「企業に対する興味を持つきっかけを作り、ファンを増やしていく」ことを目的として運用されるのに対し、LINEでは「企業の商品やサービス、イベント情報などをトークで直接的に伝えること」を目的として使用します。
そのため、LINEアカウントで獲得したユーザーは購買に直接つながる可能性の高いユーザー層であるといえます。
そういったメリットがある一方、一対一のやりとりを主としたツールである以上情報の拡散範囲はあまり広くなく、どうしてもTwitterやInstagramなど他の主要SNSと比較すると「新たな顧客を獲得する」という点において劣ってしまいます。
こうした特徴を踏まえると、LINEアカウントによる集客を行う際はまずTwitterやInstagramなどで企業に対する認知を拡大し、興味・関心をもってもらうことで公式ホームページへの誘導→LINEアカウントに登録、といった流れを作るのが有効な運用方法となります。
主なユーザー層:10~30代(国内ユーザー数約4,500万人)
Twitterでは企業がツイートした内容がフォロワーにリツイートされると、そのフォロワーと繋がっているユーザーのもとにツイートが表示され、そのユーザーにもリツイートされるとフォロワーのもとにツイートが表示されて、、、といったように、企業アカウントを直接フォローしていない多くのユーザーのもとにまで情報を拡散していくことができます。
このような情報の広がり方から、Twitterの最大の特徴は非常に高い「拡散力」にあるといえます。
TwitterはInstagramなどとは異なり文字のみで投稿ができるので、営業時間の変更や臨時休業、サービスの告知などを行うのが一般的です。
また企業のサービスから少し外れた内容でも、多くの人の興味を引く内容や、ユーモアがあって楽しめる投稿などを行うことでユーザーに企業を身近に感じてもらい、企業の認知向上やファンの獲得が期待できます。
主なユーザー層:10~30代(国内ユーザー数約3,300万人)
Instagramはここ数年で、若年層を中心に一気にユーザー数を増やしており、集客において非常に注目度の高いSNSとなっています。
写真や動画が投稿のメインとなるInstagramにおいては、ユーザーに対して視覚的に訴えることのできる投稿を行うことで、企業・店舗の世界観や雰囲気を伝えることができるという点が、集客において最大のメリットになります。
飲食店では店内の内装や料理写真、美容院ではスタイリング動画などを投稿して、多くのユーザーに対してそのお店を利用してみたい!という気持ちを引き起こす投稿ができれば、高い集客効果が期待できます。
また、最近では行きたいお店を探す際にGoogleではなくInstagramで検索をするユーザーが増えているため、飲食店などにおいては直接的な利用客増加を狙うことができます。
主なユーザー層:20~40代(国内ユーザー数約2,800万人)
Facebookはこれまで解説したSNSと比べると、やや高い年齢層を中心として利用されています。
Facebookの特徴は、知り合った人と仕事上での繋がりを作ったり、セミナー等への招待が行われたりと、他のSNSよりもビジネス的に利用されることが多いという点にあります。
TwitterやInstagramができるだけ幅広く、多くの人に対して受ける内容を投稿して認知向上・ファンの増加を目的とするのに対して、Facebookではよりコアなファンの獲得・企業を中心としたコミュニティの形成を目指します。
企業が提供しているコンテンツに特化した投稿を行い、「企業のサービスへのリピート率が高く、イベント等にも積極的に参加してもらえる」ような、強い繋がりを持った顧客層を増やしていくことが理想です。
◉ LINE→ユーザーに対して商品やキャンペーンの情報、予約受付など、企業のサービス利用に直接つながる情報を発信する。
◉ YouTube→固定ファンの獲得を目的とし、企業の強みを生かして多くのユーザーにとって魅力のある動画コンテンツを発信する。
◉ Twitter→企業の情報を広範囲に拡散し、興味・関心を惹くことで企業に対する認知やファンを増やす。
◉ Instagram→写真や動画がメインなのでユーザーに視覚的に訴えることのできる投稿を意識する。
◉ Facebook→企業のサービス、業種に高い関心をもつユーザーを意識した投稿をすることで、企業との繋がりが強いコアなファンの獲得を目指す。
SNS集客を行うにあたり避けられないリスクが「炎上してしまう」ことです。
企業アカウントで炎上を引き起こしてしまったら、企業のイメージダウン、場合によっては売上が落ちてしまうということも考えられます。
そうならないためにも、まずは「炎上を回避する」ことを意識して運用していく必要があります。
炎上を防ぐためには「他企業の過去の炎上事例を調べて、よく起こりがちな炎上パターンや、炎上が起こってしまう理由を理解しておく」など炎上に対する知識が必要になります。
また、飲食店などの炎上パターンとしてよく見られる従業員の不適切な投稿による炎上を防ぐためにも、企業内における社員やアルバイトに対するSNSリテラシーの教育も重要です。
そして、万一炎上が起きてしまったときは、真摯な対応、謝罪をすることが最も重要です。
炎上の内容がよほど悪質なものでもない限りは、誠実に対応し続けることで事態は徐々に収まっていきます。
とはいえ、誤った対応をして被害がさらに大きくなってしまうということも考えられるため、状況次第では専門家に相談することを視野に入れておくと良いでしょう。
SNSによる集客はWeb広告などとは違い、高い費用をかけることなく売上アップを狙うことができる魅力的な方法です。
しかし、とりあえずアカウントを作って企業の情報を発信するだけといったやり方では、小さな効果しか期待できません。
費用がかからないぶん高い成果をあげるには多くの知識や時間、努力が必要になります。
とはいえ、正しい知識をもってしっかりと運用し続けた結果、実際に大きな集客・売上効果をあげている企業が数多く存在するのも事実です。
SNS集客の知識を身につけるとともにそういった成功事例も参考にすることで、「SNSの上手な活用方法」はおのずと見えてくるでしょう。
弊社では、SNS活用コンサティングも、2時間/15,000円(税別)にて承っておりますので、詳しくはお問い合わせください。
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